サケサカ・ストーリーボード2

【ジャブロー潜入~崩壊への序曲~】

 ゆったりと流れるアマゾンの大河。

 その雄大な流れの端から、俺たちの機体は水面へと顔を出した。

 水陸両用モビルスーツ MSM-03【ゴッグ】3体からなるオレたちの小隊の任務は、偵察隊から報告のあったポイントより連邦軍の一大基地・ジャブローに侵入し、友軍侵攻の橋頭堡を作るというものだった。その為、先行した偵察隊のもたらした情報と微かな発信機のビーコンを頼りに大河の底を、ここまで文字通り這うようにして進んできた。

 万が一にも敵に悟られぬよう通信回線は遮断しているため、同行のゴッグと直接交信することはできない。仕方なく俺はゴッグのアイアンネイルを振ってみせ、後続の仲間へジェスチャーによりこのポイントから上陸する事を告げると、生い茂った熱帯雨林の木々を払いのけながらゴッグの巨体を河岸へと上陸させた。

 これで連邦の鼻を明かす事が出来るってモンだぜ。

 ほくそ笑みながら俺は先を見やる。

 もっとも、この行動のすべてが連邦の監視下にあり、この上陸作戦の情報が筒抜けだったなんて、この時の俺には知るべくも無かったんだがな・・・。